渡されたラブレターは、まだカバンの中だった。
あれだけやってあれだけ言ったんだから、渡さないわけにはいかないだろう。
真昼は一度閉じた口を、再び開いた。
「うん、じゃあそうさせてもらう。ありがとね、」
「いや、大丈夫。俺が送りたかっただけだから……」
───…え?
真昼は口を半開きにしたまま固まった。
裕太もハッと顔を上げ、顔を赤くする。
そしてそれを隠すように、真昼の背中を押した。
「ほら、送ってやるからさっさと支度……」
言葉が続かない。
かなり焦っているんだろうか。
さっきのは本心が漏れたんだろうか。
「う、うん…!」
色々な考えが巡りに巡って、真昼も焦ったようにそう答えて階段をかけ上がった。

