裕太が「相手してやって」と目で送ると、
真昼は苦笑いをしながら肩をすくめてきた。
とりあえず、ここまでは回復したと。
「梶谷 真昼です。裕太とはクラスメイトなんだけど……」
裕太が踵を返して歩き出すと、2人が話しているのはすぐに聞こえなくなった。
本心では、ものすごく聞きたいけれど。
それを抑えて、2階へ上がる。
部屋に入ると、くつろいでいる恵と隼人がいた。
「あ、おかえり。真昼はかなえちゃんに捕まった?」
どうやら恵はパターンが読めていたらしい。
「そうそう。しょうがないからもう勉強は終わりにするか?」
さりげなく、期待をこめて恵を見る。
すると、呆れたようにため息をつかれた。
「しょうがないなぁ…まぁ時間も頃合いだから、夕飯作りに行くか。」

