sweet memory








「りっくんは私のお兄ちゃんです」

「あぁ、律か。でも、何故律の匂いが付いている?」

「それは……」

「休み時間中、律がベッタリ花菜にくっついていたんじゃねーの?なぁ、花菜?」

「あ、うん…」








そう、創の言う通りだった。
律はあのお昼休みの時間だけでなく、時間の許す限り休み時間の度に花菜の教室へ訪れ、抱きついていたのだった。
普段からスキンシップの多い律だが、今日は普段よりも抱きつかれる回数が多かった。
その為、律がいつも付けている香水の匂いが花菜につくということが起きたのであろう。
創は律の行動が手に取るように分かり、笑いながら話をしていた。





それを聞いていた奏大は、眉間の皺は薄くなったものの、今度はため息をついた。








「相変わらず雨宮兄弟はシスコンなんだな。でもよ、よくそんな律が奏大との結婚に文句言わなかったよな」

「まぁ、それはな…」

「…着いたぞ」










淳平の疑問に創が答えようとしていると、奏大によって遮られてしまった。
その為、それ以上聞くことは出来ず、その話しは終わりになってしまった。