「兄貴も心配性だよな。まさか新居を同じマンションにするなんて、普通するか?」 「あら、律。それが創くんの愛じゃない?私は嬉しいわよ?本当に女心がわかってないんだから。そんなんじゃ…」 「はいはい、分かってるって」 「あっ、こら!待ちなさいよ」 律はあかねに何か言われる前に、その場を後にした。 逃げられたあかねは、何やら不満を持っているのかと思えばそうではなく、ニヤリと何かを思い出し、笑っていた。