「そんな顔をしてると、海に行けなくなるぞ?」 「えっ?」 「このままここでお前を喰べても良いんだが…」 「た、喰べ…」 「ふっ…冗談だ。ほら、行くぞ」 「あっ、奏くん、待ってよ!」 花菜は、慌てて奏大のことを追いかけた。 そんな花菜の姿を、奏大はちらりと後ろを振り返り、微笑んで見ていた。