…ん?


近づいて…くる?


「巫女様…。よくご無事でっ…」


えっ!?


巫女って私の事だったの!?


固まってる私を無視して、巫女っぽい人は続ける。


「あの時は本当に心配しましたっ…」


「ち、違います!私は巫女じゃないです!」


この人は誰と間違ってるの?


私と似てる人がいるの?


だめだ…、考えるほど混乱してくる…。


「いいえ、間違いありません。今の矢が証拠です」


「え…?」


あの矢はただの矢で…。


その上に私の霊力もプラスした矢。


あんまり変わらないのに…。