素晴らしい遺伝子引き継いでるよ

健斗君。

「そういえば、さくらちゃんは泊まっていくのよね?」

ふと、思いついたかのように言う、お母様。

「ほぇ?」

泊まり?

「いやいやいや、迷惑だと思いますし・・・

ソレに、着替え持ってきてないし……」

「全然いいわよ!私の着替え貸すから!

ね?」

強制だよね?これ。

「……」

健斗君、呆れてるし。

でも、きっと、この家族には勝てない。

一生。

「うー、じゃぁ、お願いします。」

泊まりが決定した。

別に、お母さんに言わなくてもいいよね?