トントンッ

健斗君の部屋をノックする音がする。

「健斗ー、入るよ~。誰かいるのー?」

そう言って健斗君の部屋に入ってくるお母様。

第一印象、綺麗すぎ。

めっちゃ美形だよー!

って、挨拶挨拶!

「こ、こんにちわ!」

「あらー、彼女?可愛いわね」

「違いますよー、健斗君の彼女がわたしだなんて、健斗君、可哀想じゃないですかー」

って、何言ってんだ。

わたし。

間違ってはないけど、いずれなりたいなー。

「…ドンマイ、健斗。そういえば名前は?」

「母さん、うるせー」

何でドンマイと言われたのかは理解できない。

健斗君は理解してるらしいけど。