「健斗君、こんな時間まで寝ててごめんね」

「いいよ、別に。午前頭使ったから疲れたんだろ」

健斗君、優しすぎますよ。

「夜飯食ってくだろ?母さんも6時頃には帰ってくるから食べてけ」

「いや、悪いよっ!」

緊張するし、今日何も持ってきてないわけだしさ。

「食べてけ、な?」

「ぅー分かりました。いただきます。」

健斗君は笑った。

何処が可笑しいのかが分からない。

まぁ、いっか。

「さくらは押しに弱いんだな。」

そうかもしれない。

でも特に健斗君に弱いんだろうけど。

「そうかもね」

そんなことも言えるはずもなく、そう返しといた。

「じゃ、勉強すっか。ほとんど眠っちまったし。」

「うん、ホントごめんね!」

「いいって、何の教科?」

んー、数学はさっきもやったから・・・

「英語かな?」