「おじゃましまーす」

「どうぞ」

健斗君の後ろについて行く。

着いたところは想像していた通り健斗君の部屋。

余分なものがなく、すっきりしていた。

「適当に座ってて。飲み物取ってくるから」

「うん、ありがとう」

健斗君は部屋を出て行った。

適当に座れって言われても…

何処に座るべき?

ベッド?

失礼か。

何処に座るか決めるためにその場で一周してみると、目につくものがあった。

わたしはソレに引き寄せられるように行った。

「卒アル!」

そう、目につくものとは中学と小学校の卒業アルバムだ。