気づいたら、涙がどんどん溢れていた。

皆、話に夢中でわたしが泣いているのなんか気付いてないのが救いだ。

でも、きっと見られていたとしてもそんなことどうでも良くて、

健斗君に嫌われる方がずっと辛い。

「…っく・・・・・っ」

「さくら、勘違いしてるだろ。」

何を??

「別に、さくらの事が嫌いなわけじゃない。まぁ、いずれわかるよ」

「ホントに?」

首を傾げて聞く。

すると、健斗君の顔が赤くなる。

暑いのかな?

教室人多いもんね。

「ああ」

「よかったぁー!」

自分の表情がパアァと明るくなるのが分かる。