「ちげー・・・・じゃなくて、そうだけどさ。」

「なら、一人で帰れー」

「ヒドっ」

麗華ちゃんとわたしはそのやり取りを見て笑っていまった。

「皆、家どこなの?」

麗華ちゃんが言う。

それぞれ、自分の住んでいる地域を言う。

麗華ちゃんの家はわたしの家と反対で、山崎君の家と近い。

そしてわたしは鈴木君と方向が同じ。

家もそこそこ近い。


「じゃ、私は蓮君と帰るわ。いいよね?」

麗華ちゃん、半ば無理やり。

「王子はさくらをちゃんと家まで連れてってよね!」

「はいはい」

鈴木君は、中学が同じだったからか諦めている様子。