「んで?どんな感じになった?」

「他の女子と話しているの見ると「話さないで」って思って…、遊ぶ約束断っているの見たらホッとして…」

そう話すと麗華ちゃんは

やっぱりね・・・

と声を漏らした。

何がやっぱりなの?

「わかんないよぉー」

「自分で、考えな。」

「麗華ちゃんのケチー!鬼!」

「なんとでもどーぞ」

わたしがいじけていると鈴木君が席に戻ってきた。

「いじけてんの?さくら」

「うん笑」

麗華ちゃん、そこは

違うって言ってよぉー


「うー、麗華ちゃんが教えてくれないからいけないんじゃん」

「自分で考えなきゃ意味ないの。」

何度聞いても麗華ちゃんは「自分で考えて」の一点張り。
 
ある意味、頑固。

「健斗ー、帰ろうぜ」

「昇降口までだろ?どうせ。連」