でも、こんな我儘言ってられないから、頑張らなくちゃ。

そんなことを考えていたらいつの間にか式は終わっていた。

1時間も考えていたのか。

こうれからは、考えないようにしよう。

「……さくら、大丈夫?」

麗華ちゃんがわたしに声を掛ける。

「うん、大丈夫。ありがとう」

全然大丈夫なんかじゃないけど。

でも、誰にも言わない。

言えない。

我儘な子だって思われたくないもん。