先輩は優しい。だからこそ、カタチのない愛情は信用できないの。


嘘か本当かすらわからないことだらけで何を信じたらいいのかわからない。




「はっ?なんだそれ。誰だよ?それ。言えよ、言えよ藍原」




肩を掴む力が強まり、私を揺さぶる。



先輩の口調が変わった。
こんな先輩知らない。