「だって・・・目に見えないものは消えるから。この傷があれば私は彼に愛されてるって真っ暗闇の中でも一人じゃないって思えるんです」




「俺が、本当の好きを教えてあげる。真っ暗闇の中に一人でいるのならそこから救い出す。藍原のその考えを俺が変えてみせるから」




「先輩・・・」




先輩と視線を交わすとまた射抜くような瞳。辛すぎて視線を外したのにまた先輩に肩を掴まれた。