本当の好きを教えてあげる〜番外編完結〜

先輩はしゃがみこんであたしの目線に合わせて肩を掴んだ。


視線を合わせると真っ直ぐに揺れることのない瞳が私を射抜く。




大好きだった先輩。



高校時代、先輩の特別になりたかった。あなたの彼女になりたかった。



でも・・・今はカタチとして愛情をくれる彼がいなきゃダメなの。




「私は彼が好きです。だから先輩を選べません」




お願い、先輩。もうこれ以上私の心に入ってこないで。


あなたのその優しさが辛いだけなんです。