本当の好きを教えてあげる〜番外編完結〜

「失礼します」



「・・・髪、切ったんだ」



「・・・はい」



控え室に入って久しぶりに交わす会話。でも、何を話していいのかわからない。視線は合っているけどやっぱり見ていられなくて私から逸らした。



「タキシード似合ってました。かっこよかったです」



「ありがとう」



「あ、あの・・・」



「・・・逃げるな」



「えっ?」



「もう、逃げるなよ。わかってるだろ?さくらは俺から離れられない」