本当の好きを教えてあげる〜番外編完結〜

彼の腕にそっと腕を絡ませた武本さんは本当に嬉しそうで幸せそう。



その隣で微笑む彼の姿はもう私の隣では見られない愛おしい人を見つめる瞳だった。


新郎新婦が退場した後、ゾロゾロと出て行く集団の1番後ろに並ぶ。



「藍原様、高城様、広重様はこちらでご待機願います」



突然、呼び止められて私たちはなぜかチャペルに残された。私たちだけじゃない、課長と奥さんの5人。



そういえば、彼のご両親に親戚だと言っていた専務の姿もない。


亜樹さんと顔を見合わせて戸惑った。