本当の好きを教えてあげる〜番外編完結〜

あの日、広重さんに着いてきてほしいと言われたとき、私は丁重にお断りした。



確かに惹かれたことには変わりないけど私はやっぱりあの人以外の人と恋をするつもりはない。



あの人はもう手に届かないけれど私は一生恋をしなくてもいいくらい愛されていたから。




「うそ、嘘。ちゃんとわかってたし、俺もさくらちゃんに逃げようとしただけだから」




「えっ?それってどういう・・・」




「シッ。そろそろ始まるみたいだよ」




私に逃げようとしていた?広重さんの言葉の意味がわからないまま結婚式は始まろうとしていた。