「・・・本当に残酷なお願いをするな、さくらは。そんなこと言われて俺が断れないことを知ってて言うんだもんな。今日は送れないけど・・・気をつけて帰って」




傷つけた。また傷つけた。



立ち上がって彼の部屋を出ようとすると腕を引き寄せられると彼は私の肩に顔を伏せて、片手だけをそっと背中に回してただ一言涙声で呟いた。




「・・・キミのことが大好きでした」