本当の好きを教えてあげる〜番外編完結〜

震える私の体をギュッと抱きしめてくれて先輩はあの日と同じ言葉をくれた。
縋りたい。私からも抱きつきたい。



怖かった。何も見えない真っ暗闇はひとりぼっちで怖かったよ。




でも私には彼氏がいるんだ。だから私から先輩にすがりついちゃいけない。




「藍原、無理しなくていいから。俺にしがみついてもいいよ。暗闇苦手だもんな」