本当の好きを教えてあげる〜番外編完結〜

その場に蹲り膝を抱える。


高校の時も一度だけ暗闇が怖くて膝を抱えて蹲ったことがある。


体育祭の前の日で音響の調節やアナウンスの練習をしていて帰りが遅くなった。



外はすっかり日が暮れていて夕立が降った。明日の体育祭は延期かななんてみんなと話していると突然雷で停電になった。


真っ暗になってみんなは慌ててるけど私は一瞬で視界が真っ暗闇になってそこに人がいることすらもわからなくてただその場に震えながら蹲った。



その時、ふわっと頭が撫でられたんだ。




「大丈夫。俺がそばにいる」