急いで玄関のドアを開ける。キョロキョロと辺りを見渡すけど翔くんの姿はどこにもない。



どこ?どこにいるの?駆け出す足は止まらないはずなのにまたグッと手首を引っ張られた。




「また、赤信号を無視してる。危ないよ、さくらちゃん」




「広重さん・・・」




「昨日ちょっと心配だったから。それに昨日亜樹体調悪そうだったのも気になって」