本当の好きを教えてあげる〜番外編完結〜

早く出たい。そう思うのに扉が開かない。何度もノブを回すけど開かない。



閉じ込められたんだ。両手でドアを叩いてみても誰も気がついてくれるわけがない。だってここは地下。



暗い、怖い。埃っぼい。何も見えない。真っ暗闇。


携帯も全部机の中で誰も私がいないことになんて気づいてくれるわけない。




助けて、先輩。
終礼のチャイムが軽く聞こえる。


みんなが帰ってしまったらもう誰も助けになんて来てくれない。