本当の好きを教えてあげる〜番外編完結〜

先輩はボソッと耳元で呟いて私の横を通り過ぎた。


今更なの。全部今更。私には彼氏がいる。彼は私を愛してくれてる。


愛情表現をちゃんとカタチで、くれる。




お昼休みも彼からの連絡はなかった。本当に怒らせてしまったから嫌われた?


今日は定時に終われそう。
早く帰って彼のためにご飯を作ろう。




「あっ、藍原さん。設計から連絡あって去年の発注履歴のファイルが欲しいみたいだから資料室に取りに行って来てくれる?」