そして一階に着いた瞬間、見かけた姿。紛れもなく私の胸を鳴らす翔くん。そして、隣にいるのはあのワンマン課長。



更にまだ隣に1人立っている。後ろからしか見えないけど背筋が伸びて綺麗な黒髪の女の人。




「さくら、な、何かの間違いよ」




信じる。私だけだって言ってくれた。だけど、1人で行動するなんて約束違反でしょ。



駐車場に向かう姿を走って追う。だけどどんどん距離は開いて・・・車に乗り込んだ三人は私に気づくこともなく去っていく。