本当の好きを教えてあげる〜番外編完結〜

「ちょ、ちょっと翔くん、私、怒ってるんだよ」




「・・・嬉しい。さくらが俺に夢中になってくれてる。ちゃんと俺のこと分かってくれてる。なんか・・・ヤバイ。どうしようもなく愛しい」




「なに、それ。恥ずかしいよ、翔くん」




私たち大人だよ。


なのにこんなにギュッて抱きしめられるだけでドキドキしたりキュンとするような甘い言葉を言って初恋みたい。


そっか、初恋。



初めて男の人として好きだから私にとって、それから翔くんも言ってくれた。



私に出会って本当の好きを知ったって。だから2人とも初恋なんだ。