本当の好きを教えてあげる〜番外編完結〜

「・・・きらい」




「えっ?えっ?」




「脅されたとはいえ婚姻届に名前書くとかありえない。しかもさらっと普通に課長についていくし、どうせ婚約者にならなくちゃ私をクビにするとか言われたんでしょ?翔くんは自分のことより私のことで脅されたら絶対に従うだろうしね。まあ、私だって自分より翔くんに何かあったら嫌だけど・・・」




「さくら・・・」




ギュッて音がするみたいに包まれて優しく抱きしめられた。