本当の好きを教えてあげる〜番外編完結〜

でも、社員試験は主査だけじゃなく課長の推薦もいるし、なかなか受からない狭き門。


それでも挑戦したいと思えるのは強くなれたって証拠かな?




「さくの考えてることくらいわかるよ。俺が異動になるまでならいつだって推薦する」




「えっ?異動するの?」




「今年はないよ。でも、数年の間には異動になる。それは間違いない。まあそのときは連れていくから。これ、決定事項です、藍原さん」




後ろからツンツンとほっぺたをつつかれて嬉しそうにそんなことを言われたら断れませんけど。