本当の好きを教えてあげる〜番外編完結〜

薄暗い灯りの中、優しいキスから始まって重なる視線。



こんな風に見つめあっての行為は初めてできっと今から始まる時間もすべてが初めてなのかもしれない。



知らない表情、甘い声、お互いがお互いの知らない人になっていく。



それはでも決して怖いものではなくて、もっと、もっとって求めてしまうのはきっとそこに『愛』があるから。




「さく、ちゃんと見て」




恥ずかしくて目を瞑っていたのに掠れながら聞こえた声に瞳を合わせると切なくて愛しくて涙が溢れた。




「さくら・・・愛してるよ」