本当の好きを教えてあげる〜番外編完結〜

私たちは焦らない。周りに流されない。そう、決めて自分たちのレールを敷いた。


でも、忘れられない日になったのは付き合って半年、ようやく結ばれた日のこと。


半年もの間、彼は私を抱かなかった。正直、私のほうがよっぽど欲求不満で恥ずかしいくらい。


でも、それは彼の大事に思う気持ちから。




「半年経つまで手は出さない」




キスはするのにそれ以上がないなんて本当に悩んだ。


亜樹さんなんて笑ってあいつもしかして初めてなんじゃないと小馬鹿にするし。


でも、さすがに言えないけど私もちょっとそう思ってしまったんだ。


だって、いい大人がそんな我慢しなくてもいいでしょって。


そして、恥ずかしながら待ち望んだその日、彼は一言こう言ったんだ。