本当の好きを教えてあげる〜番外編完結〜

チケットを買って向かったそこはやっぱり薄暗くて私の勇気を早速躊躇させる。




「無理しなくても、俺はどこでもいいんだよ」




「いいの。行きたいの」





私の決意は変わらない。でもそう思えるのはきっと隣に彼がいるから。



ずっと暗闇だった私を照らしてくれたのは優しい先輩で、だからこそ私は彼の隣で少しずついろんなことを乗り越えていきたい。




自分の気持ちを伝えることも、見えないと決めつけた大っ嫌いな暗闇も。





「じゃあ一緒に・・・進もう。無理せず、焦らないで少しずつ2人で」