本当の好きを教えてあげる〜番外編完結〜

彼が待ってる。


急いで、急いで帰らなくちゃ。大きな音を立てて閉まる扉。


夢中で駅まで走った。
何度か脱げ掛けたヒール。




早く、早く彼に会わなくちゃ。駅まで来て慌てて定期を通してホームで何度も彼に電話を掛けたのに出ない。


やっぱり怒ってるに違いない。