本当の好きを教えてあげる〜番外編完結〜

駅前のカフェ、先輩はスーツ姿のまま座っていた。急いで先輩に近づいたけど私はそこで息を飲んだ。

先輩は一人じゃなかったから。



「ご、ごめ、ごめんなさい」


立ちすくむ私に向けて泣きながら謝るのはまさかの黒岩さん。あの威圧感も全くない。


でもこの状況は全く理解できなくて、今更謝られてもなんてちょっと戸惑ってしまう。


「藍原、俺が隠していたこと、それと思ってたこと、全部話すから聞いてくれる?」




「・・・わかりました」




とりあえず座ってと促されて先輩の前に座った。