本当の好きを教えてあげる〜番外編完結〜

「本当にこれが愛情だと思ってる?こんなの愛情なんかじゃない」




「そんなことないです。彼はちゃんと好きだからこういうことをするって」




「俺は、好きな人にこんなことしない」




「彼が私を好きじゃないって言うんですか?何も知らないのに好き勝手言わないで」




もう一度、先輩の胸を強く押すと力が弱まって片手ということもあってすぐに離れた。


急いで階段まで走って5階から階段を駆け下りる。

先輩、お願いだから私の中に入り込まないで。


昔も今も変わらないその優しさを感じたくないの。