本当の好きを教えてあげる〜番外編完結〜

「先輩、離してください」




「・・・首の痣どうしたの?」




見られた。髪の毛で隠れているからわからないと思っていたのに。


彼がつけた愛情の跡。




「ちょっとぶつけたんです。そんなことより・・・」




「・・・庇うのか。本当に好きなんだ?」




「好きです。彼の愛情だと思ってます」




否定するはずだったのに肯定してしまった。先輩は優しく片手で跡に触れた。


もう片方の手はまだ腰に回されたまま。