本当の好きを教えてあげる〜番外編完結〜

「・・・ズルいな。そんな優しい言葉を掛けるなんて。僕のことなんかほっといてくれればいいのに」




「ごめんなさい。こんな言葉であなたの傷が癒えるとは思いません。私は被害者意識ばかりで自分に自信も持てず、暗闇が見えないこともあって人の気持ちを思いやることが出来なかった」




そう、あたしはあたしが1番可哀想な人だと思ってた。



だから、元彼の暴力に依存した。それは、こんなあたしでも暴力とはいえ、その人の中でちゃんと存在していたから。