本当の好きを教えてあげる〜番外編完結〜

これだけ落ちたんだ。あとは這い上がるだけ。なんだか自分で思うのもあれだけど私、強くなった気がする。


先輩を思う気持ちが原動力になってる。だから早く森下さんのことは終わらせたい。




「藍原さん」




「森下さん、こんな遅くにお呼びたてしてすみません」




「いえいえ。大丈夫ですよ。でも、どうしたんですか?」




問いかけられてなんて答えていいのかわからない。こんな遅くに呼び出したのに嫌な顔一つ見せない森下さん。


本当にこの人が私を狙ってるの?




「・・・お話したいことがあるんです。できればあまり人に聞かれたくないので・・・」