まさか先を歩いてた高城さんと出かけるなんて思いもしていない先輩は少しだけ笑って言葉を掛けてくれた。



早くたどり着きたい。
先輩ともう一度付き合いたい。




「ねえ、さっきの他人行儀な会話何なの?あたしに遠慮する必要はないわよ」




会社を出た後、まだ急ぎ足の高城さんと横並びに歩く。



そっか。まだ先輩言ってなかったんだ。




「・・・フラれました。先輩と後輩の関係に戻ろうって」




「はっ?もう、あいつ何考えてるのかしら。とりあえず、話は後からゆっくり聞くからもうちょっと早足で歩いて!!」