わかってるのに告げられた真実に心がついて行かない。



少しでも歩み寄ろうとすれば浮かぶのはあの言葉。





頭を抱えても答えなんて浮かばなくて堂々巡りをするだけ。



割り切ることもできなくて避けることしかできない自分。





そして、私にはもう一つ大きな悩みがあった。



あの日から先輩は私に話しかけてこなくなった。時々、目は合うけどすぐに逸らされる。



新しいサービスのことで走り回って席にいないことも多いけどいつも先輩の姿を探してしまう。




まるで高校時代、ずっと先輩の姿を探していたみたいに。