本当の好きを教えてあげる〜番外編完結〜

戸締りを済ませた先輩が私の手を掴んだ。先輩に送ってもらうなんてとんでもない。


そんな姿をもし彼にでも見られたりしたら・・・。




「大丈夫です。電車で帰れますから」




「俺が送りたい。送らせて」




昔の先輩と変わったところ。少しだけ強引になったような気がする。


前までは私が断ると無理に引き止めることなんてなかったのに。