本当の好きを教えてあげる〜番外編完結〜

その声は本当に弱々しくて私が先輩を傷つけてしまったような罪悪感に駆られた。


私は悪くない。たとえ、先輩を怒らせても嫌われてもあんなこと言われて黙ってなんていられなかったから。




「ちょっと入るわね」




「た、高城さん」




先輩と交代で入ってきた高城さん。美人で仕事もできる。先輩と並んでても違和感もない。



でも、本当にこんな風に2人になることはほとんどなかった。