「・・・ちょっと来て。それから、森下くんだっけ?どうやってここに入った?カードないと下請けの人は入れないはずだけど」




「・・・入れてもらったんです」




「誰に?あんまり下請けとはいえ、部外者は入れないように言ったはずなんだけど。まあまた朝礼で話すから君も早く仕事済ませて出て行ってくれる?」




やっぱり先輩の口調は淡々として冷酷で森下さんはただ唇を噛み締めていた。



そのまま私は手を引っ張られ、会議室に無理矢理押し込められた。




ドアに押し付けられて射抜くような瞳で見られて一言、先輩は私に恐ろしい言葉を吐いた。




「・・・仕事、近日中に辞めてもらうから」