本当の好きを教えてあげる〜番外編完結〜

良かったなんて安心する声がなんだかとてもホッとして、今まで張り詰めてた糸が少しだけ緩くなった気がした。


その後、森下さんは今度から新しく始まるサービスの話を延々してくれた。多分、私が警戒しないように仕事の話をしてくれたんだと思う。



それがなんだか嬉しかった。




「藍原」




森下さんと話をしてしばらくするとものすごく不機嫌な顔をした先輩が扉に凭れていた。


また何か言われる。



急いでコーヒーを飲み干して森下さんに会釈をして逆の扉から出ようとしたのに先輩が走って来て手首を掴まれた。