本当の好きを教えてあげる〜番外編完結〜

なんで?なんなの?どうしてそんな冷たくそんなことを言い放つの?



悪いのは私じゃない。先輩なのに。
もう嫌だ。先輩と顔を合わせたくない。




「じゃあ話はそれだけ。昼休み終わったらすぐ移動して。それまでは私語をしないように」




「わかりました」




狩野さんは落ち込んだ私の肩を抱いて一緒に席に戻ってくれた。



悔しい、悲しい。なんであんな有無を言わせないように立場を振りかざすの?


先輩の態度は土曜日とは比べものにならないくらい冷酷だった。



高城さんとはあんなに優しく話してるのに。そしてその姿はとてもお似合いで先週の幸せなひとときが全て幻のよう。


でも、ただやっぱり胸元のネックレスだけはそれが現実だったことを証明してくれた。