「あいちゃん。どうしたの?何だか元気ないね?」




「そ、そんなことないですよ」





隣で狩野さんが気にかけてくれるけど私が外せない視線の先には先輩と高城さん。



特に高城さんはやたらと私を見て先輩に話しかけてる。まるで『本命は私』そう見せつけるみたいに。




「・・・もしかしてあいちゃん、主査のこと?」




「えっ?」





「だってずっと見てるから。確かにあの2人、昔は付き合ってたみたいだけど・・・」