でも、本当にバカだ。
余計なことをしてしまった。




「遅かったじゃない。待ちくたびれたわよ翔真」




「悪い。気づかれないように出てくるのに手間取ったんだ。亜樹」




「とにかく入って」





中から出てきた人が私も知ってる高城亜樹さんだったなんて気づきたくもなかった。