本当の好きを教えてあげる〜番外編完結〜

さくら。今、先輩私のこと名前で呼んでくれた?パッと振り向くと赤い顔をしてでも優しく笑ってくれていた。


先輩。どこまで私を喜ばせてくれるんですか。




「俺の彼女だから。だから『さくら』って呼ぶ」




「先輩・・・」




「さくらも名前で呼んで。俺はさくらの先輩から卒業したい」




「・・・翔真さん」




抱きしめられて名前で呼び合って初めて心が通い合ったそんな気がした。満たされて心の中がいっぱいになって幸せだって思えた。




この幸せが一瞬で壊れるなんて知りもしないで。