本当の好きを教えてあげる〜番外編完結〜

後ろ?とりあえずくるっと後ろを向くと首に感じる冷たい感触。そっとそれに触れると三日月の形をしてる。


先輩の顔が見たくて後ろをまた振り向こうとしたらぎゅっと後ろから抱きしめられた。




「今、顔赤いから見ないで。こんなの買ったの初めてでさ。でもとりあえず今、俺が考えて出した精一杯の好きのカタチです。あのさ、手でそれ包んでみて」




先輩の言葉に涙腺は崩壊して涙が止まらない。ずっと考えててくれたんだ。カタチとしての愛情表現。



言われたようにそれを包むと私でもわかるように光った。これが月の明かりだよと言わんばかりに。